最近、写欲が湧かない。
正確には写真を撮りたいと思うけど、カメラを持ち出そうと思わないのです。今年、X-T1を外に持ち出して使ったのは6回程。あまりに勿体ない。
気づいたことは、いつでも持ち歩けるカメラが必要だということ。小型軽量は正義。
加えて、僕はひねくれ者なので、人と違うカメラが欲しいし、癖の強い変なカメラが欲しい。
今回は、今気になっている2つのカメラの話です。
目次
FUJIFILM X100V
1つはFUJIFILMのX100V。
今使っているX-T1と同じXシリーズのコンデジで、X100Fの後継機として発売が噂されている。フルサイズ換算35mmの単焦点レンズを搭載するカメラ。
前々からブラックカラーのX100がめちゃくちゃ渋くてカッコいいなと思っていました。
そんなカメラの最新モデルのアナウンスが来年初頭にもあるかもしれません。
X100Vはレンズが刷新され、防塵防滴、チルト液晶が追加されるとの噂。もちろんセンサーも最新のX-Trans CMOS 4が搭載されるだろうし、爆速のAFとクラッシックネガにも期待できるます。
あれ、これ最強じゃない?
モノとして圧倒的にカッコいいX100シリーズに、X100Fで僕が追加して欲しいなと思っていた機能が丸ごと詰め込まれる感じのカメラが生まれるかも。
SIGMA fp
もう1つはSIGMA fp。
10月末にSIGMAが販売を開始したばかりのフルサイズミラーレスカメラです。
シームレスで、スケーラブル。
世界最小・最軽量の「ポケッタブル・フルフレーム」、誕生。撮影や表現をとりまく環境は大きく様変わりしつつあります。
ひとりのユーザーが高性能のレンズ交換式カメラもスマートフォンのカメラも、
用途や場面に応じて柔軟に使い分けるようになっている現在、
SIGMAは、デジタルカメラそのものの本質的な価値を問い直したいと考えました。カメラ本位、メーカー発想のカテゴリーやヒエラルキーに合わせるのではなく、
より柔軟でリアルな「カメラのありかた」を反映した、
使うひと本位のデジタルカメラの開発をめざしました。
キーワードは「Pocketable Full-frame」「Scalable」「Seamless」の3つ。
簡単に言うと、気軽に持ち出せて、カスタマイズ性に富み、写真も動画も撮ることができるカメラです。
艶のある質感がたまらない
Twitterでfpで撮った写真や動画の作例を探してみると、その質感に一目惚れしました。
解像感と透明感があって、どことなく艶っぽい。
SIGMA fpと45mm F2.8DG DNを借りて、サクッとスナップ。この組み合わせは、最高のスナップマシンかもしれません。全て撮って出しJPEGになります。
Photo by mikanX4 / SIGMA fp + 45mm F2.8DG DN #SIGMA #SIGMAfp #45mm #名古屋駅 #snapshot pic.twitter.com/uIP5jAZkpK
— mikanX4㌠ (@mikanX4) November 9, 2019
動画もスナップ的に撮ったので雑につないでみた。これもカラーモードはティールアンドオレンジでカラコレ一切なし。北鎌倉周辺です。#SIGMAfp pic.twitter.com/MruUBS3kqW
— ヒライ (@shujihirai) November 9, 2019
実際に実機を触ってみた
店舗でSIGMA fpの実機を触ってきました。
まず最初に感じたことは、ボディが本当にコンパクトだということ。手の平よりも小さいサイズに収まります。
それでいてチープな感じはまったくしません。表面はややマットな仕上がりで、剛性もあり中身がしっかりと詰まった印象を受けました。
ボディが小さくなってくると気になるのが操作性の良し悪し。どうしてもボタンの数は限られてしまいます。
けれど操作性が悪いとは感じませんでした。QSボタンなどもあり、必要な機能にはすぐにアクセスできます。本当によく考えて作られています。
ただ、握りだけはどうしようもないので、大きなレンズを使うときは追加アクセサリーのハンドグリップが欲しいですね。2種類の大きさで用意されています。
AFはやや難ありか?
SIGMA fpのAFは49点のコントラストAF。
店頭で止まっているものにフォーカスを合わせる分には特に問題はありませんでした。スピードはやや遅いけれど、普段X-T1でXF35mm f1.4のレンズを使っている僕からしたらいつもより速いといった感じ。
以下の動画で詳しく解説されていますが、他社のカメラと比較するとAF性能はまだ厳しいレベルです。
※追記:どうやらレンズによってAFスピードが変わるようです。パナソニックのレンズではAFが速いとのこと。
21:9で撮る写真が面白い
スチルモードでは7種類の画像縦横比の中から選ぶことができます。その中でも21:9で撮る写真が新鮮で面白く感じました。
映画館のスクリーンに近い比率で、まるで映画のワンシーンのような写真が撮れます。3枚の写真を合わせて組写真にしても面白いかもしれません。
購入したら動画にチャレンジしてみたい
最近Vlogが盛り上がりを見せていて僕も作ってみたいと思っています(とりあえずDaVinci Resolveはダウンロードした)。
SIGMA fpではCinema DNG RAWに対応しており、本格的な動画撮影を行うことができます。
SSDに直接書き込む場合は最高でUHD 12bit 23.98fps、SDカードに書き込む場合はUHD 8bit 25fpsまで記録可能です。
正直、動画についてはさっぱり詳しくないのだけれど、とにかく素晴らしい映像を取るポテンシャルを存分に秘めたカメラらしい。
ボディ重量はバッテリー込みで422g、キットレンズの45mm f2.8 DG DNは215g。両方合わせて637gなので、この前発売されたZHIYUNのCRANE M2にも乗るなぁ、コンパクトな機材で動画撮れるなぁとか妄想が捗ります。
伝統のX100Vか革新のSIGMA fpか
レトロな見た目でカメラ然としたX100Vと、カメラの在り方を問い直し、未来感溢れるデザインのSIGMA fp。
ノリと勢いに身を任せ、購入ボタンを押してしまいたい。